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今は男性でも髪に気をつかう時代。
女性ならばなおさら、サラサラでツヤツヤな美しい髪に憧れるのではないでしょうか?
例にもれず、私もその美しい髪に憧れるうちの一人です。
でも私の髪は、大抵の美容師さんに驚かれるほどの
- 髪の毛の1本が太い
- 髪の量が多い
- くせ毛
この3拍子が揃うと、少し髪が傷んでいるだけでも”美しい髪”の見た目からは程遠く、まさに「爆発」という言葉がふさわしい目も当てられない状態に・・。
そんな私を見かねて、以前とてもお世話になっていた美容師さんが、私の髪の悩みが少しでも減るようにと、美髪になれる方法を5つ、教えてくれました。
ここではその美容師さんが私に教えてくれた、簡単に美髪になれる5つの方法をご紹介しようとおもいます。
美髪になるために知っておくべき髪の毛の構造
私たちの髪は、外側から中心にかけて3つの層になっています。
一番外側の層をキューティクル、中間部をコルテックス、中心部をメデュラといいます。
出典元:Kao
- キューティクル
一番外側の層であるキューティクルは、髪の表面を覆っている部分で、外部の刺激から毛髪内部を守る中間層コルテックスの水分やタンパク質が失われないようにする働きがあります。 髪の根元から毛先に向かって、薄く平たい細胞が6~10枚ほど密着したものがうろこ状に重なり合っているもので、この層の状態が髪のツヤや感触を左右しています。キューティクルは硬いタンパク質が主成分で、硬い反面、もろくて摩擦に弱い層です。
- コルテックス
細長い繊維状のタンパク質が主成分で、この部分によって髪の太さ、強さ、硬さが決まってきます。通常12%~13%の水分が含まれていて、この水分量が髪のしなやかさを左右しています。
- メデュラ
髪の中心にあるメデュラは、やわらかいタンパク質が主成分の層ですが、産毛や細い毛には含まれていない場合もあります。
私たちが普段感じる「髪のパサつき」は、一番外側の層であるキューティクルが傷ついて、通常では密なうろこ状になっているものが不揃いになり毛羽立ったり欠けているためです。
雨の日などの湿度の高い日に髪がひろがるのは、その不揃いになって毛羽立ったキューティクルの間に、余分な水分が含まれてしまうからなのです。
また、中間層であるコルテックスはパーマ剤など薬剤の影響を受けやすく、タンパク質が流れ出したりすることもあります。
そうなると水分調整機能が低下し、パサつきやごわつきの原因にもなります。
髪が一番傷みやすい状態は『濡れている時』
髪が一番傷みやすい状態にあるのは「髪が濡れているとき」です。
キューティクルは、髪の一番外側の層で外部の刺激から毛髪内部を守ってくれている、いわば守護壁。
その守護壁、乾いている時はとても硬く丈夫ですが、濡れると柔らかくなり剥がれやすくなるのです。
キューティクルは、平たい細胞がうろこ状に重なっていますが、水分を含むことによってこのうろこ状のものがめくれ上がり、毛羽立った状態で引っかかりやすくなっているためです。
髪が濡れている状態で無理やりブラッシングをすると、めくれ上がっているうろこ状のキューティクルが引っかかり、剥がれ落ちる原因となります。
濡れた髪をとかす前には、【必ずヘアオイルや洗い流さないトリートメントでキューティクルを保護し、ブラシではなく目の粗いコームでとかす】ようにしましょう。
目の粗いコームでとかすことによって髪へのダメージを減らすことができますよ。
ダメージを受けた髪の毛は修復不可能!美髪は予防が大切
では、ダメージを受けた髪は修復出来るのでしょうか?
キューティクルが開いて不揃いになっているだけの状態ならば、修復が可能です。
ツヤがなくなってきた、指通りが悪くなってきた、という早い段階ならば、大抵キューティクルが開いているだけの状態なので、それを閉じて上から保護するようにしっかりとトリートメントしてあげれば良いのです。
しかし、剥がれ落ちたキューティクルや、タンパク質が流れ出たコルテックスが修復するのか?というと、
答えは、ノーです。
ダメージを受けた髪は修復できません。
なぜなら、私たちの髪は生物学的には死滅細胞だからです。
つまり、私たちの髪は死んだ細胞からできているもので、再生も修復もできないのです。
一度でも傷が付いたら、カットして切り落とすまでずっと傷は付いたまま。
ですので、キレイな髪になるには髪にダメージを負わせないように予防が大切です。
ダメージを負い、
傷ついてしまった髪は「それ以上ダメージが進まないようにケア」
新しく生えてくる髪には「ダメージを負わせないケア」
をすることで、美髪に近づくことができるのです。
美髪になれる5つの方法
それでは具体的に、美髪になれる「それ以上ダメージが進まないようにケア」と「ダメージを負わせないケア」とはどんなものなのでしょうか?
みなさんが普段悩んでいる、パサつきやごわつき、癖を直したい人が行うべき、美髪になれる5つの方法をご紹介していきます。
美髪になれる方法1.【正しいシャンプーの仕方】
髪にダメージを負わせないためには、正しいシャンプーの仕方を知ることが大切です。
何気なくシャンプーしてる方が多い方と思いますが、髪の毛は濡れた時が一番ダメージを感じます。
日常でシャンプーをしてゴシゴシと洗っていませんか?そんな方に、正しいシャンプーの手順とポイントをご紹介します。
- ブラッシング
シャンプーをする前にブラッシングをすることで、髪についた汚れを浮かし落としやすくすることができます。
また、絡まりをとっておくことで、シャンプーのさいの髪同士の摩擦を抑えることもできます。 - 予洗い
予洗いとは、シャンプーをする前にすすぎをすることです。
ぬるめのお湯で、シャンプーを洗い流す時のようにしっかりと髪をすすぎます。この予洗いをすることで、ブラッシングで浮いた汚れをすすぎ流し、シャンプーの際に泡立ちやすく摩擦を減らすことができます。
美髪になるためには、実はシャンプーよりも大切なステップなのです。 - 洗う
シャンプーは手で泡立ててから頭につけます。
大切なのは、地肌を洗う事。
そして、爪は絶対にたてないで指の腹で優しく洗う事です。 - すすぐ
予洗いの時のように、しっかりとシャンプーをすすぎ流します。
シャンプーが地肌に残っていると、毛穴つまりの等トラブルの原因となります。
ぬるま湯でしっかりとすすぎ流しましょう。
美髪になれる方法2.【正しいトリートメントとコンディショナーの仕方】
トリートメントは毛髪内部に働きかけるもの、コンディショナーは髪表面に油膜を張ったりと表面に働きかけるものです。
トリートメントとコンディショナーの両方を使わず、どちらか一つだけの使用ももちろんオッケーです。
両方使いたい、という場合は、トリートメントをしてからコンディショナーを使用するようにしましょう。
- シャンプー後の水けをしっかりととる
ゴシゴシとふかずに、タオルで髪をぎゅっと押さえるようにしてしっかりと水けをとります。 - トリートメントやコンディショナーを付ける
適量を手にとったら、毛先から髪全体になじませていきます。 - 目の粗いコームでとかす
目の粗いコームでとかすことで、髪全体に均一になじませる事ができます。 - 手で優しく握りこむ
トリートメントやコンディショナーを髪に押し込むように、手で優しく握りこみます。 - 放置
既定の時間が表記されていれば、その時間どおりに放置します。 - すすぐ
ぬるま湯で、シャンプーの時のようにしっかりとすすぎ流します。
トリートメントとコンディショナーの両方をする場合は、先にこの手順でトリートメントをしてから同じ手順でコンディショナーをしてください。
美髪になれる方法3.【正しい髪の毛の乾かし方】
なんどもお伝えしますが、髪が一番傷みやすい状態なのは「濡れている時」です。
無理にブラッシングしたりタオルでゴシゴシ水分を拭きとらないようにしましょう。
- 水けをしっかりととる
ゴシゴシとふかずに、タオルで髪をぎゅっと押さえるようにして水けをとりましょう。 - 洗い流さないトリートメントやヘアオイルを付ける
ヘアオイルなどを手のひらに広げたら、毛先から髪全体になじませます。 - 目の粗いコームでとかす
目の粗いコームでとかすことで、髪全体に均一になじませることができます。 - ドライヤーで根元から乾かす
根元を先に乾かしてから毛先に風を当てていきます。キューティクルは髪の根元から毛先にむかってうろこ状に重なっているものです。そのうろこを閉じるようなイメージで、上から下に向かって風をあてましょう。
- 冷風をあてる
髪が全体的に乾いたら、髪全体に冷風をあてましょう。冷風をあてることで髪にこもった熱を発散させ、キューティクルを閉じる効果があります。
ドライヤーの熱で髪が傷みそう・・・と自然乾燥させる方もいるかもしれません。
しかし、髪が一番傷みやすい状態で乾くまでの長い時間放置するよりも、ドライヤーを使って早く傷みにくい状態にしてあげる方が髪には負担にならないのです。
また、濡れた状態で放置すると頭皮に雑菌が繁殖し、においや痒みの原因となります。
髪を洗った後には、自然乾燥させずに必ずドライヤーで髪を乾かすようにしましょう。
美髪になれる方法4.【週に1度はリバースケアで髪をいたわろう】
リバースケアとは、トリートメントをしてからシャンプーをするという、通常とは逆の手順で行う美髪ケアのことです。
油分やトリートメントを先に髪へ浸透させることによって、シャンプーの刺激や摩擦から髪を守ります。
この美髪ケアは、すでに傷んでしまった髪にとても有効で、これ以上ダメージを進めたくない!という人におすすめです。
≪リバースケアのやり方≫
- ブラッシング
事前にブラッシングしておくことで、髪についた汚れを浮かし落としやすくすることができます。また、絡まりをとっておく事で、この後のステップでの髪同士の摩擦を抑えることもできます。
- ヘアオイルを付ける
ヘアオイルを手に広げたら、乾いたままの髪に毛先を中心に付けていきます。髪全体のゴワつきや乾燥が気になる場合は、髪全体に付けます。
- トリートメントを重ねる
ヘアオイルを付けた髪に、毛先からトリートメントを重ねていきます。時間のない時は、ヘアオイルは付けずに髪を十分濡らしてからトリートメントを付けます。
- 軽くすすぎ流す
ぬるま湯で、軽くすすぎ流します。ここで完全にトリートメントをすすぎ流してしまわずに、少しヌルつきが残るくらいが良いです。
- シャンプーをする
手でシャンプーを泡立ててから、頭皮を良く洗います。
頭全体をまんべんなく洗ったら、ぬるま湯で今度はしっかりとすすぎ流します。 - トリートメントをつける
トリートメントを毛先からつけていき、よくなじませたらぬるま湯でしっかりとすすぎ流します。
リバースケア専用アイテムも販売されていますが、普段使っている手持ちのヘアオイルとトリートメントでも手軽にできて、十分効果が感じられます。
髪のパサつきや傷みが気になる方はぜひ試してみてください!
美髪になれる方法5.【バランスのとれた食事で髪に栄養を!】
髪に良いとされる栄養素は主にタンパク質、亜鉛、ビタミンやミネラル類といわれています。
- タンパク質
タンパク質は私たちの髪の主成分。
主成分が不足していると、ハリやコシのない髪の原因となります。卵や肉、魚や豆類に含まれています。
- 亜鉛
亜鉛はタンパク質の吸収を助け、細胞の成長をうながし活発にしてくれます。卵、納豆、チーズ、アーモンド等に多く含まれています。
- ビタミン・ミネラル
ビタミンやミネラルは、他の栄養素が効率よく体に吸収されるためには必要不可欠な栄養素です。ひじき、玄米、果物に多く含まれています。
私たちの髪は、80%以上の成分がタンパク質からできていますが、だからといってタンパク質ばかりを食べていれば美髪が作れる、というわけではありません。
栄養素は、バランス良くとることで効果的に体内に吸収されます。
普段からバランスの良い食事を心がけることで、美髪へと近づくことができます。
美髪になるための5つの方法:まとめ
私たちの髪は、死滅細胞からできていて修復も再生もできないのです。
ですので、新しく生えてくる髪にはダメージを負わせないケア、すでにダメージを受けてしまった髪にはダメージが進行しないケアをすることで、美髪に近づくことができます。
髪が一番傷みやすい状態なのは濡れているときなので、お風呂やシャワーは髪を傷ませないように気を付け流ように意識すべきですね。
正しい髪の洗い方、トリートメントの仕方、乾かし方に加えて、毎日のバランスのとれた食事と週1回のリバースケアで、美髪を目指しましょう!