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【筋トレやめろ】筋肉成長促進のmTOR(エムトール)知らないの?

こんにちは!
普段は保育士をしている、筋トレマニアの山田太郎です!

 

みなさんは正しく筋トレしていますか?

筋トレは中毒者がいるほど、一度はまってしまうとなかなか抜け出せないものです。

 

毎日高重量のウエイトをあげながら、パンプアップした自分の身体を鏡で確認して満足。

はじめのうちは順調に筋力があがってきます。

しかし気付けば、いくら重量を挙げても回数をこなしても、なかなか筋肉がつかないときってありませんか?

 

「この身体になってから数ヶ月、何も変化もない…」

 

きっと筋トレを続けている誰しもが感じたことがあるのではないかを思います。

しかしそれは、重量が足りないのではなく、プロテインが足りないのでもなく、そもそも筋トレのやり方が間違っている可能性があります。

ほぼ毎日同じトレーニングでは筋肉が慣れてしまいます。

そして、筋肉は常に変化あるトレーニングを求めています。

 

ある程度筋肉をつけたなら、これまでのやり方とは違うアプローチで鍛えていくことが、筋力アップの大きな近道です。

刺激に慣れた筋肉を増幅させるには、「mTOR(エムトール)」の働きが必要不可欠。

みなさんの体内にすでにある「mTOR(エムトール)」の働きを最大限に活かせたとき、きっと筋肉は驚くほどの成長を見せるでしょう。

 

そのためには・・・筋トレをサボることが大切です!!!

そこで、近年トレーニング業界や医師から注目されている「mTOR(エムトール)」という物質についてお話します。

 

 

筋肉を活性化させる「mTOR(エムトール)」とは?

「mTOR(エムトール)」とは、タンパク質キナーゼの一種です。

この「mTOR(エムトール)」は筋細胞の内部に多くあり、タンパク質を作る調整役をしています。

 

筋トレを行うことでmTOR(エムトール)がリン酸化(タンパク質が体内にあるリン酸とくっつく)され、それによりタンパク質合成が活性化されます。

つまりmTOR(エムトール)のリン酸化により、はじめてタンパク質が筋肉に変わっていくのです。

反対に、mTOR(エムトール)がリン酸化されなければ、いくらタンパク質をとってもタンパク質が筋肉に変わりません。

 

 

mTOR(エムトール)の働きが制御される4つの要因

「mTOR(エムトール)」は以下の4つの要因により、その働きが制御されます。

 

 

【mTOR(エムトール)の働きが制御される要因(1)】エネルギーの枯渇

一つ目の「mTOR(エムトール)」が制御される理由は、カロリー不足です。

摂取カロリー以上のカロリーを消費することで脂肪燃焼にもつながりますが、せっかくの鍛えた筋肉も、同時に消費してしまうのです。

それにより「mTOR」の働きも制御されます。

筋力を上げたいのに筋肉を消費するなんて本末転倒です。

 

そうならないために、筋トレ直後にプロテインを摂取することも有効です。

筋トレ直後にプロテインを摂取することで、疲れ切った体内のエネルギーの枯渇を防ぐことができます。

 

 

【mTOR(エムトール)の働きが制御される要因(2)】低酸素状態 

「筋トレ中は呼吸が大切」

といいますが、まさにその通りです。

例えば、ベンチプレスの自分の限界が100kgだとして、少し重量を落とした90kgを3回挙げるなど、無呼吸で取り組む過激なトレーニングを続けていると低酸素状態になりやすくなります。

その後は激しい呼吸が繰り返されるため活性酸素が増え、体内が酸化します。

(体内で変質したより強い酸化作用を持つ酸素を、「活性酸素」といいます。)

酸化すると、「mTOR」の不活性化につながります。

 

 

【mTOR(エムトール)の働きが制御される要因(3)】酸化による体のストレス

「低酸素状態」でもそうですが、飲酒や喫煙も体内を酸化させます。

(体内の酸化とは、体内に活性酸素が生じること。わかりやすく言うと、身体がサビている状態です)

 

皆さんもご存知の通り、飲酒や喫煙はそもそも健康に良くありません。

筋力をあげたいのであればやはり控えた方がよさそうです。

また、紫外線を浴びることも酸化の原因になります。

日焼けした身体は筋肉が目立ち、綺麗にみせてくれますが、ほどほどにしておきましょう。

 

 

【mTOR(エムトール)の働きが制御される要因(4)】体温上昇(高温)によるストレス

トレーニングをしている環境が高温状態になると、身体がストレスを感じてしまい、それにより「mTOR(エムトール)」の働きも弱くなります。

 

トレーニング中はどうしても身体や室温が温まってしまいますが、

  • 室温が上がりすぎてしまわないように適度に冷房が効いた部屋でトレーニングする
  • 氷嚢で首の後ろを冷やす

など、クールダウンをすることで身体、室温の高温状態を避けるようにしましょう。

(具体的な温度はありませんが、室温の目安としては体感的に暑いと感じる温度です。)

 

 

「mTOR(エムトール)」を活性化させるためには「瞬発的」はNG

「mTOR(エムトール)」を活性化させるための、具体的な実験を用いた研究結果も出ています。

“私たちの研究グループで行った例としては、エキセントリックトレーニング(力を発揮しながら負荷を下ろす)をネズミに行わせるという実験があります。例えば、力を出させた状態でゆっくり筋肉を引っ張るスロートレーニングをさせると、mTORのリン酸化が上がり、タンパク質の合成が高まります。ところが、力を出しているときにギュッと素早く過激に引っ張ると、逆にmTORのリン酸化が下がり、タンパク質の分解が進んでしまうことがわかりました。つまり、急ブレーキをかけるような過激なエキセントリックの刺激を繰り返すことは、筋肥大にはマイナスにもなりかねないということになります。”

出典元:日経グッデイ

 

この研究結果から言えることは「mTOR(エムトール)」を活性化させるためには、「筋力を使って一気に動かし、一気に力を抜くような瞬発的なトレーニング」ではなく、「一定の筋力と一定の速さを維持しながら動かすトレーニング」の方がタンパク質の合成が高まり、筋肥大にもつながるということです。

 

 

mTOR(エムトール)を活性化させる筋トレ方法

「一定の筋力と一定の速さを維持しながら動かすトレーニング」の方が筋肥大に効果的。

だからと言って、ずっと低重量で行なっていても筋肥大は期待できません。

具体的には、おおよそ10回~15回が限界くらいの重量にしましょう。

 

以下で、mTOR(エムトール)を活性化させる

  • 筋トレのメニュー
  • 筋トレの頻度

をご紹介します。

 

 

mTOR(エムトール)を活性化させる筋トレ:【ベンチプレスメニュー(MAXが100kgの場合)】

  1. 【1セット】70kgを10〜15回あげる(あがらなくなるまで)
  2. 休憩(おおよそ2分ほど)
  3. 【2セット】65kgを10〜15回あげる(あがらなくなるまで)
  4. 休憩(2分ほど)
  5. 【3セット】60kgを10〜15回あげる

 

2セット目、3セット目と重量を減らしていきます。
セット数が重なるほど上がらなくなってくるためです。

同じ重さでこなせるなら、同じ重さでも良いでしょう。

もちろん、10回程度あがるなら80kgからスタートしてもかまいません。
このやり方でも確実に筋力は上がっていきます。

 

 

mTOR(エムトール)を活性化させる筋トレ:【頻度】

上記でご紹介したメニューでも、毎日行うことはおすすめしません。

ある実験では、

  1. 筋トレを1週間に3回する「サボるチーム」
  2. 筋トレを1週間に3回を6週間続け、その次の3週間は完全にサボるもっとサボるチーム」

の2チームに分かれました。

すると驚くことに、はじめはサボるチームの方が筋力が上でしたが、24週間後には両チームの筋力の伸び率が同じになっていました。

筋トレを高重量で毎日やり続けるより「mTOR(エムトール)」が活性化され、筋力アップが期待できます。(参考元:NHK/美と若さの新情報

 

 

mTOR(エムトール)を活性化させる成分

「mTOR(エムトール)」の活性化には、以下の3つのものを摂取することも有効です。

  1. プロテイン
  2. BCAA(分岐鎖アミノ酸)
  3. HMB(3-ヒドロキシイソ吉草酸)

 

どれも「mTOR(エムトール)」の働きを手助けしてくれますので、トレーニングの直後に飲むように心がけましょう。

 

ちなみにBCAAは「まぐろ・かつお・鶏肉・牛肉・卵」などから摂取できます。

HMBは「アボカドア・スパラガス・鶏肉・牛乳」などから摂取できます。

 

BCAA(分岐鎖アミノ酸)については、こちらの記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

初心者でもわかる!【BCAA】と3つの効果を徹底解説!

初心者でもわかるBCAA(分岐鎖アミノ酸)!効果的な飲むタイミングは?

もう迷わない!BCAA(分岐鎖アミノ酸)3つのタイプ別選び方とおすすめ5選

 

 

筋肉成長を促す【mTOR(エムトール)】:身体を定期的に休ませることが大切!

いかがでしたか?

タンパク質を作る役割をする【mTOR(エムトール)】。

このmTOR(エムトール)を上手に活用するために知っておきたい、

  1. mTOR(エムトール)が「抑制される4つの要因」
  2. mTOR(エムトール)を活性化させるためには「一定の筋力と速さを維持する筋トレ」が最適
  3. mTOR(エムトール)を活性化させるためには「筋トレをやらない期間も必要」
  4. mTOR(エムトール)を活性化させる「実際の筋トレメニュー」
  5. mTOR(エムトール)を「活性化させる成分」

をご紹介しました。

 

「筋トレをサボる期間も必要」

なんて、目からウロコですよね。

これまで毎日筋トレをしていた方からすると、はじめは

「こんなにサボってこんな回数で大丈夫か!?」

と不安になるかと思います。

 

しかし、筋力アップが停滞した今、試してみる価値は大いにあります。

これを機に、トレーニングの方法を一度変えてみては?ワンランク上の身体になれますよ!

 

 

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